有名スキー場、リフト動かせず今冬の営業縮小 「機会損失は未知数」
良質なパウダースノーが人気の万座温泉スキー場(群馬県嬬恋村)は、今冬のリフトの営業本数や滑走コースを縮小する。9月に銅線ケーブルや金属類の大規模な盗難に遭い、復旧が間に合わないためだ。スキー場を運営する西武・プリンスホテルズワールドワイドの万座地区の広報担当者は「営業的な機会損失は未知数だ」と話す。 【写真】盗難が多発するケーブル 1年半で9522件の被害 万座温泉スキー場は標高1994メートルの万座山の山頂付近から望める絶景が見どころ。1987年公開で、当時のスキーブームの牽引(けんいん)役とされた映画「私をスキーに連れてって」のロケ地のひとつとしても知られる。例年多くのスキー客でにぎわい、昨冬は約6万人が訪れた。 だが、今冬はリフト5本のうち4本が運休し、14の滑走コースも2コースに限定する。リフト券は減額し、中学生以上の1日券は3千円(昨冬は5500円)とする。 また、そばで営む万座高原ホテルでも宿泊需要の減少を見込み、来年1月5日~3月22日にかけて休業する。
朝日新聞社