<高校野球>二回だけで41球「待って仕留めた」明石商 国士舘に快勝 センバツ
○明石商7―1国士舘●(27日・甲子園) じっくり球を見極めて球数を投げさせ、ストライクを欲しがって投げた球を仕留める。3点を奪った二回の先制攻撃は明石商らしさが詰まっていた。 【国士舘vs明石商、熱戦の模様を写真特集で】 2死から連打で一、三塁。8番・清水がバットを振らずに四球。9番・中森も四球を選び、押し出しで1点先取。1番・来田は打者有利の2ボール1ストライクから131キロの内角寄りの直球を腕を畳み、腰を素早く回転させて右前へ運び、2点を加えた。 明石商は国士舘の右腕・白須対策として、低めの変化球や高めの直球を振らず、カウント球を振ることを練習で徹底してきた。3点を奪って主導権を握っただけでなく、この回だけで41球投げさせ、体力を消耗させた。七回途中で降板させ、その後、得点を重ねた。 昨夏の甲子園でのベンチ入り8人が残り、狭間監督は「経験値があるので昨夏より落ち着きがあり、上位を目指せる」と自信を持っている。初出場だった2016年の第88回大会ではスクイズを含めたバントを多用する攻撃で8強入りしたが、今年のチームはバントだけでなく、しぶとい攻撃もできる。初戦でそれを証明した。【安田光高】