富山市の富岩運河環水公園 無料駐車場を有料化へ 平日も駐車場は満車で混雑続く 検討委員会で方策を協議
富山テレビ放送
富山市の富岩運河環水公園の無料駐車場が慢性的に混雑しています。 平日でも車の列ができて通行の妨げになるなどの問題もあり、県は有料化する方向で検討をはじめました。 *リポート 「午後1時すぎの環水公園です、きょうも多くの人で賑わっています。駐車場を見てみますと100台を停めることができる無料駐車場が平日の昼間なんですが多くの車で埋め尽くされていてほとんど満車の状態です」 まちなかのオアシスとして多くの人に親しまれる「富岩運河環水公園」。 年間179万人が訪れる県内ナンバーワンの観光スポットで、無料駐車場は常に満車の状態です。 週末には混雑が周辺の交通障害を招きかねない状況もみられます。 現在、環水公園には4カ所で計172台分の無料の駐車場がありますが、県はこれを拡大するには敷地の確保が難しく県は無料駐車場を有料化する方針です。 *公園の利用者は 「満車の事が多い。でもよく使うので有料化されたら困る」 「いつも駐車場がいっぱいなので、公園を利用したいときに空きがないのは困るので有料でも良い」 *新潟からの観光客は 「知らない土地で駐車場を探し回るよりは良い」 「犬の散歩に行くその度に料金を払うとなるとどうなのかな(有料化されたら料金を気にして)のんびりできない」 県は駐車場の有料化をめぐる初めての検討委員会を開きました。 委員からは有料化することで長時間の駐車や公園を利用しない人の駐車を防ぐ効果があり、観光の促進にもつながると有料化に賛成の声が多く上がりました。 県はこうした意見をもとに有料化を進める考えで、今後は完全な有料化とするのか、あるいは1時間までまたは2時間までを無料とする3つの案をもとに具体的な方策を詰めることとしています。 一方、県美術館の駐車場は2時間まで無料としているため、周辺との整合性を取るべきといった意見や公園の利用者の8割は2時間以内の利用だとして2時間無料では採算が合わない。 利用者の利便性向上のため近隣の民間駐車場も含めた周辺一帯の駐車場の空き状況などをインターネットで一括して確認できるシステムが必要などといった意見がでました。 県は料金体制や運営方法について方針案をまとめ、来年1月の委員会で議論を重ね、3月の委員会では具体案を決定し公表するとしています。
富山テレビ放送