「こんなの無理」勉強しながら思わず涙 医学部マンガ「Dr.Eggs」が描く世界はリアル?
やりたいことがない? だったら医学部へ
――最後に、医学部に興味がある高校生にメッセージをお願いします。 Kさん:高校時代に悩んでいた自分を思い出すと、思いがあふれますが……。一言で言うと、医学部って面白い。それに、学問領域がとても広いです。病気を治療するということだけでなく、どうしたら苦しまずに最期を迎えられるかを考えることも、経済的に医療を維持する仕組みを考えることも、ロボットのような最先端のことや災害時の医療に関わるものも全て医学です。だから、「何となく」で医学部を選ぶことは決して間違いではないし、むしろはっきり決まっていない人にこそおすすめです。 Sさん:6年間みっちり医学に向き合う中で、考え方は変わるし、やりたいこともどんどん見えてくるはずです。だから、どんな理由でも「医学部に行こう」と思った時点で、スタートラインに立っていると思います。 ただ、皆さんは受験生である前に高校生です。医師になって向き合うのは人間なので、部活や遊びにも全力で取り組むなどいろいろな経験を積んで、コミュニケーションの幅を広げて、最後に合格を勝ち取ってほしいと思います。 三田先生:受験ってチャレンジですからね。自分の今の成績で決めるのと、「あの大学に行きたい」と思って頑張るのとでは、結果も違ってくると思います。「何となく」でもいいじゃないですか。入学後に興味が広がることもあると思うので、医学部に限らず、まずは可能性にかけて頑張ってくださいね。
朝日新聞 Thinkキャンパス