中江有里、徳島を舞台にした「道草キッチン」で26年ぶりの映画主演 監督は白羽弥仁
中江有里が26年ぶりに映画主演を務める「道草キッチン」の製作が決定。10月4日にクランクインし、2025年秋の全国公開を予定している。 「あしやのきゅうしょく」「フィリピンパブ嬢の社会学」の白羽弥仁が監督を務める本作は、50代に差しかった身寄りのない女性・桂木立(りつ)を主人公に据えた物語。ある日、徳島・吉野川市から相続に関する通知が届いたことをきっかけに、立は同地へ移住することに。さまざまな事情を抱えた地元の人や、懸命に生きるベトナム人たち、自然豊かな食材で作られるベトナム料理と出会った立は、次第に自身の生き方を見つめ直していく。 立を演じる中江は「再びスクリーンで主演できるとは! 人生、何が起きるかわからないものです。昨年は急な病で倒れましたが、生きていて本当によかったと思います」とコメント。白羽は「齢を重ねることで自分を顧み、他人のことを思う時間を得られた、そんなひとりの女性のお話しです」と語った。 ■ 中江有里 コメント 前回の映画主演が1998年。あれから26年経ち、再びスクリーンで主演できるとは! 人生、何が起きるかわからないものです。昨年は急な病で倒れましたが、生きていて本当によかったと思います。かつて喫茶店の娘だった私にとって、この映画は人生のアナザーストーリーのようでもあり、不思議な運命を感じます。20代の頃にはなかったシミやシワを勲章に、更年期真っ盛りの身には過酷になりそうな撮影を乗り切りたいです。 ■ 白羽弥仁 コメント ごく最近のことです。私は今回の作品のためのロケハンである喫茶店を訪れました。コーヒーを一杯頼み、店内を見回し、ちょっとイメージと違うなとコーヒーを飲み終わって席を立とうとしたその時です。マスターが「もっとゆっくりしていったら」と私に声をかけたのです。これから「人生の道草」を描こうとしているのに、自分がその心を忘れている。ちょっと反省してしまいました。この作品は、齢を重ねることで自分を顧み、他人のことを思う時間を得られた、そんなひとりの女性のお話しです。