福島第1原発デブリから「ユーロピウム」検出 核燃料由来か
東京電力福島第1原発2号機から初回収した溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)の試料から、放射性物質のユーロピウムが検出された。核燃料由来とみられる。14日にあった原子力規制委員会の会合で、東電が報告した。 【写真で見る】原子炉格納容器底部に落下した燃料デブリと思われる堆積物 東電によると、試料が出す放射線のスペクトルを簡易的に測定したところ、放射性元素のユーロピウム154とコバルト60が検出された。いずれも核分裂反応によってできたとみられる。東電は、試料が燃料デブリであることが確かめられたとしている。 規制委の担当者は「なかなか外には出て来ない物質。しっかり分析を進めてほしい」とした。 燃料デブリの試料は、日本原子力研究開発機構大洗研究所(茨城県)に輸送されており、4カ所の施設で約1年かけて分析する予定。【酒造唯】