KDDI、能登半島地震による通信障害の応急復旧完了 土砂崩れなどによる進入困難箇所を除き
KDDIは、1月1日に発生した令和6年能登半島地震の影響により一部のエリアにて発生している、通信サービスが利用できない、または利用しづらい状況について、1月15日時点で土砂崩れなどによる進入困難箇所を除き、応急復旧したことを発表した。
応急復旧では、移動基地局(車載、可搬)の搬入や、基地局への衛星ブロードバンドStarlinkを活用したアンテナの設置を実施したという。
なお、進入困難箇所のある地域については、自治体や自衛隊をはじめとする関係機関と連携し、避難所への対応を優先しながら、Starlinkを活用した移動基地局・衛星アンテナの設置による通信ネットワークの早期復旧のほか、復旧までの間は、先行して避難所へフリーWi-Fiが利用できるStarlinkの設置による通信支援などに取り組んでいくとのことだ。
■活用している復旧機材
KDDIが能登半島地震の通信障害の復旧に活用している機材は、以下の通り。
・車載型・可搬型基地局:84台(Starlinkおよび静止衛星対応) ・Starlinkを活用した衛星アンテナ(Starlinkをバックホール回線で活用):159台 ・ポータブル発電機:228台 ・船上基地局(NTTドコモ共同):1隻
KDDIは、独自に開発した災害対応システムを活用し、基地局の被災状況を可視化することで、状況の早期把握と復旧計画の策定を行っている。また、船上基地局による海上からの通信復旧や、早期の道路啓開に向けた自治体との連携、自衛隊との連携による復旧対応物品の孤立地域への運搬なども進めている。
KDDIは、今後も引き続き、通信ネットワークの早期復旧に努めるとしている。
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