【2024年注目選手リスト】NTT西日本・徳丸天晴「肉体改造で『体幹ぶれずに打てている』」勝負の年に『兄弟ドラフト指名』あるか!【社会人野球 内野手】
兄弟同時ドラフト指名――。漫画の世界でありそうな話が、今年、実話になるかもしれない。社会人野球のNTT西日本で活躍する兄の徳丸天晴(てんせい 20)と高校球界屈指の強打者、大阪桐蔭で今春3年になる弟、徳丸快晴(かいせい 17)の兄弟だ。 兄の天晴はドラフト解禁を迎える社会人3年目に突入した。兄弟での夢実現へ、高鳴る胸の内を聞くために、京都府久御山町にあるNTT西日本野球部グラウンドを訪れた。(MBSアナウンサー金山泉)
徳丸天晴にとって、去年は社会人に進んで初めて手応えを感じたシーズンだった。「入社1年目は公式戦に出られなかった。2年目(2023年)はとにかくアピールすることを意識して、ケガもあったけど1年間通して公式戦に出続けることができた。いい一年になったかな」。 7番打者での出場が多かったが、9月の日本選手権近畿地区最終予選では4番に。社会人選抜メンバーとして出場した12月の台湾ウィンターリーグでは巨人期待の若手左腕・山田龍聖から右前安打を放った。
智弁和歌山で通算42本塁打 屈指のスラッガーは社会人へ
天晴の名は、高校時代から全国区だった。智弁和歌山高時代は通算42本塁打を放ち、高校球界屈指のスラッガーとして注目。プロ入りも噂される実力者だったが、プロ志望届を提出しなかった。「(智弁和歌山の)中谷仁監督と相談して、決断しました。『プロで活躍すること』を目指した時に、しっかり勝負できる所を作ろうと思って、社会人に進みました」 決断を生かすも殺すも自分次第。天晴は社会人に進んだ今も必死にバットを振っている。長所の長打力を更に伸ばすため、このオフは肉体改造に取り組んでいる。「体重は91㎏だったのが、96㎏ぐらいに増えた。体幹がぶれずに打てている感覚があるし、スイングスピードも10キロくらい上がっている」。そう話す目に、自信の色が見え隠れする。 先にプロ入りした“ライバル”からも刺激を受ける。“智弁対決”が話題になった2021年夏の甲子園。決勝で対戦した智弁学園の主軸だ。