連ドラに出演するたびに“若返って”いる?『VIVANT』ブレイク女優のエモ演技がヤバすぎる!
社会現象級の考察ブームを巻き起こした出世作から早1年。それから連ドラに出演するたびに“若返って”いるのが飯沼愛さんです。 今回は年間・約100本寄稿するドラマ批評コラム連載を持つ筆者が、飯沼愛さんの魅力に迫っていきます。
『VIVANT』で社会人を演じるも現在は女子高生役
現在21歳の飯沼さんは、2021年放送のオーディション番組『TBSスター育成プロジェクト「私が女優になる日_』(TBS系)で、9000人の応募者のなかから1位を獲得した逸材。同年の深夜ドラマ『この初恋はフィクションです』(TBS系)で主演してドラマデビューを果たし、2022年にも深夜ドラマ『パパとムスメの7日間』(TBS系)で主演するなど、キャリアを積んでいました。 そんな彼女が一躍脚光を浴び、知名度を爆上げしたのが昨年7月期放送の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。堺雅人さんや阿部寛さんといった“役者日本代表”といった猛者たちのなかで、表向きは商社勤務のOLながら裏の顔は天才ハッカーというキャラを熱演したのです。 『VIVANT』の次クールで放送された『マイ・セカンド・アオハル』(TBS系)では、真面目な女子大生としてレギュラー出演し、明るくポップなラブコメに彩りを添えていました。 そして今クールの『南くんが恋人!?』(テレビ朝日系)にて、満を持してGP(ゴールデン・プライム)帯ドラマで初主演を飾っているのです。 ちょっとおもしろいのが、彼女がブレイクしたきっかけとなった『VIVANT』以降の役どころ。『VIVANT』では社会人、『マイ・セカンド・アオハル』では大学生、『南くんが恋人!?』では高校生と、演じるキャラクターがどんどん若返っているのです。
『南くんの恋人』リメイク作でGP帯ドラマ初主演
『南くんが恋人!?』は不朽の名作『南くんの恋人』の最新リメイク作。1987年発売の漫画が原作で、今回が5度目の実写化です。テレ朝だけでも今回が3度目で、1994年に高橋由美子さん×武田真治さん、2004年に深田恭子さん×二宮和也さんで連ドラ化しています。 今作は主人公・堀切ちよみ役に飯沼さん、小さくなってしまう彼氏・南浩之役にFANTASTICS・八木勇征さんを起用。 ある日突然、恋人が15cmの手のひらサイズに縮んでしまうというラブコメディで、小人のようになってしまった恋人の存在を隠しながら、同居生活を送るというハラハラ・ドキドキのストーリーが魅力。これまでは彼女のほうが小さくなっていましたが、今作は男女逆転バージョンということで、彼氏が小さくなってしまうというアレンジが加えられています。 余談ですが、1994年版『南くんの恋人』で南を演じた武田真治さんが、本作でちよみの父親役として出演中。世界観も役柄も異なるものの、武田さん演じるキャラが、ちよみにやさしい目で語りかける姿が琴線に触れる往年のファンは少なくないでしょう。なんとも粋なキャスティングです。