〔米株式〕ダウ10日続急落、1123ドル安=来年の利下げ数減少(18日)☆差替
【ニューヨーク時事】18日のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)による来年の利下げ回数見通し減少が嫌気され、10営業日続急落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比1123.03ドル安の4万2326.87ドルで終了。米メディアによると、10日以上続落するのは1974年以来約50年ぶり。 ハイテク株中心のナスダック総合指数は716.37ポイント安の1万9392.69で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億6368万株増の13億2926万株。 FRBはこの日、政策金利を0.25%引き下げると決定。一方、景気の底堅さを背景に来年の利下げ回数見通しを従来示していた4回から2回に減らした。市場では「3回になると思っていた」(日系証券)と驚きをもって受け止められ、ダウ、ナスダックともにほぼ全面安となった。 9月にFRBが利下げを始めた際には、今後2年程度かけて緩やかに政策金利の引き下げが続くと想定されていた。このシナリオが大きく崩れ、米長期金利が急上昇。金融やハイテクの銘柄を中心に重荷となった。 ダウ銘柄ではないが、最近急騰していたテスラが8.3%安と売られた。ダウではアマゾン・ドット・コムが4.6%安、アメリカン・エキスプレスが4.5%安、ゴールドマン・サックスが4.3%安など、30銘柄中29銘柄が下落。一方、直近で値下がりが続いていたユナイテッドヘルス・グループは買い戻され、2.9%高。