「強盗致死」の罪に問われた女の裁判で「強盗殺人」の実行役とされる知人が証言 現場にいなかった女の共謀は認定されるか 福岡地裁小倉支部
FBS福岡放送
福岡県水巻町で、知人と共謀し、その姉を死亡させ、通帳を奪ったとして強盗致死などの罪に問われている女の裁判です。19日、実行役とされる知人が証人として出廷し、引き出した金はほぼ、被告に渡したことを証言しました。
岡村恵美被告は去年6月、福岡県水巻町の町営住宅で、実行役とされる知人の辻和美被告と共謀して、辻被告の姉、つぐみさんの首を圧迫して死亡させ、通帳を奪ったなどとして強盗致死などの罪に問われています。 岡村被告は初公判で辻被告との共謀を否定し、無罪を主張しています。 この事件で、強盗殺人などの罪で1審で無期懲役の判決を受け、控訴している辻和美被告が出廷しました。 辻被告は、姉のつぐみさんに催涙スプレーをかけ両手足を結束バンドで縛ったことは認めた一方で、首を絞めたことについては「首を触ってもいない」と改めて否定しました。その上で、辻被告はつぐみさんから奪った通帳で102万8000円を引き出し、岡村被告と合流し、3000円を手元に残し、残りすべてを岡村被告に渡したと証言しました。 ■検察 「その時には、岡村被告はなんと言っていましたか。」 ■辻被告 「ありがとうと言っていました。」 岡村被告は現場にいなかったとして強盗殺人ではなく、強盗致死の罪で起訴されています。裁判所が2人の共謀を認定するのかが焦点で、判決は12月12日に言い渡される予定です。