阪神・石井“息抜き+神経伝達”向上へ オフは脱・野球 異業種トレで進化へ「どれだけ離れられるか」
阪神・石井大智投手(27)が6日、今オフのテーマに“脱・野球”を掲げた。今季はキャリアハイの56試合登板でブルペンを支えたが、秋季キャンプを終えた後のオフ期間は、ひとまず野球から離れる考え。リフレッシュの意味合いも込めて、キックボクシングやボルダリングといった珍トレーニングの導入を予告。新分野に取り組みつつ、来季へ備える。 猛虎が誇るリリーフ右腕がオフはグラウンドを離れ、足を蹴り上げ、壁をよじ登る-。フル回転のシーズンを終えた石井が思い描く“珍トレ”プラン。「僕の中では1個の考え方ですけど、試合がないんで、野球から離れたトレーニングをした方が、オフの間はいいと思ってるんで。どれだけ離れられるか」。あえて専門外の分野で体を鍛え、来季の礎にするつもりだ。 「今年から始めようと思ってる。12月とか1月とか、やってみようかな」と挙げたのは、キックボクシングとボルダリング。球技ですらなく、ボールを投げる動作とは縁遠いようにも映るが、ただ単に楽しむというわけではない。他ジャンルのスポーツにトライする狙いを「息抜きプラス、体の中でそういう神経伝達的なところがほしいので」と明かした。 チーム屈指の筋肉キャラで、ウエートトレーニングに関する知識も豊富とあって、オフに向けてすでに体作りのステップを踏んでいる。「シーズン中はやっぱ、がっつり重い物はできないんで。そういうところで、体はオフに向けてちょっと乗ってきたかな」と筋肉量アップへ手応え。「筋肥大のウエートをやっていく中で、体をそれに慣れさせなきゃいけないんで」。しっかりと正しい手順で、今やるべきことをこなす。 秋季キャンプでは、3日にブルペンで変化球を交えて33球を投じるなど、精力的に汗を流している。7日から第2クールに突入するが、「技術的にアップしたいことをやっていこうかなっていう感じ」と宣言。「来年に向けて、(これまでは)なかったような配球ができたら面白いかなと思うんで、その練習はしたい」。12月からは“異業種トレ”が待つが、その前に安芸でとことん野球と向き合う。