生きていられることが、今は幸せだと感じているーー堂本剛が、自分の歌で伝えたいこと
ジャニーズ事務所には、ほかに“シンガー・ソングライター”として立っている者はいない。 「ジャニーさんに声をかけてもらって、この会社に入り、またジャニーさんからの提案を受けてシンガー・ソングライターになった。形がないゼロの状態から始まり、1にすること。そして、1から2……10へとつなげていくのは生半可な思いでいたら不可能なことですからね」 「そして、いまだやっているのが僕だけだからそれはそれは大変なことも多いけど、ある程度の分かりきった答えに向かうのもつまらないし、続けてこられたのはそれを楽しんできているからです。続けることは、ジャニーさんの思いを持続させることにもなると思っています。今はジャニーズの中で、音楽家のエリアは大きくないですけど、ここを整理整頓する位置にいられたらいいなとは思ってます。後輩君たちにも歌いたい歌があるだろうし、一人ひとりの歌唱スキルを把握して、声の魅力を引き出してもあげたいし、そういうディレクションまでを、本当はやってあげたいですね」 才能のある人たちを、解き放ってあげたい。堂本はまっすぐにそう語った。 今年はシンガー・ソングライターとして、デビュー20周年。ENDRECHERIとして精力的に楽曲をリリース、夏フェスへの参加も決まった。GYAOでの新番組「つよしP」を始動し、ZOZOとのファッションデザインやLINE VOOMなど、さまざまな企画を展開する。 「『決めつけ』るのではなく、素直に発想を出すこと、変で、妙で、面白くて、独創的なモノをたくさん作り、それらをいろんなコンテンツを通して表現する一度きりの僕の人生でありたい。そして『本当の自分を生きることの幸せ』が伝染していくといいなと思っています。僕の心が、『決めつけ』で苦しんで生きている人たちの心に届いて、自分らしく生きてみようという笑顔を与えられたなら、とても幸せだなって思います」 --- 堂本剛(どうもと・つよし) 1979年奈良県生まれ。シンガー・ソングライター、アイドル、俳優、タレント。アイドルデュオKinKi Kidsで1997年にCDデビュー。ドラマやバラエティでも活躍し、一世を風靡する。2002年、シングル『街/溺愛ロジック』でソロデビュー。2005年、プロジェクトENDLICHERI☆ENDLICHERIを始動。自身で作詞・作曲を手がけ、アーティストへも楽曲提供する。シンガーソングライターデビュー20周年となる2022年、「堂本剛プロデュース」を発表。大手企業との共同プロジェクトとして、動画投稿やファッションアイテムのプロデュースなどに取り組む。5月29日、ENDRECHERI初のデジタルシングル「LOVE VS.LOVE」をリリース。