堀潤が“TOKYO MXの朝の顔”継承の山本里菜に「朝から無茶苦茶言っても大丈夫。それくらい自由な放送局」とアドバイス
また「NHKを辞めて一番最初に担当させてもらった代理がふかわりょうさんの代わりの『5時に夢中!』の司会。ずっと下ネタでした(笑)。MXらしいところにいきなり放り込んでもらい“こんなに言論って自由なんだ”ということと、モラル的にどうなのかなと思われる向こう側に本当のことがあるので、みんな“いい格好しい”で伝えていても、それは真実に行き当らないということを地でやっているところなので、その要素は受け継いでいきたい」とNHKと比べTOKYO MXの自由度の高さをさらりとアピール。 新番組の見どころとして山本アナは「朝は“ながら見”の人がほとんだと思う。ながら見をしながらでもしっかりとニュースがきちんと頭に入るということを目指していきたい。経済情報、ニュース、お天気、芸能などもコンパクトに、だけれども凝縮させて、リズム良く淡々とお伝えしていきながら、皆さんの準備が終わるころまでには、情報をしっかりと頭に入れていられるような構成にしていきたい。ながら見をしながらも心地いい朝を迎えられるようにということで人気声優の方をナレーションとして迎えさせていただいています。ながら見でも楽しんでいただけるような番組になっていると思います」とアピール。 ターゲット層の27~34歳については「人生のターニングポイントを迎える世代」としたうえで「自分もフリーになる時は迷った」などと当時の心境を明かす。この言葉にいち早く反応したのがこの日の司会を務めた田中陽南キャスター。山本アナは「もちろんありました。でも意外と決めた後は気持ちを切り替えて、新しい現場で頑張ってみようという気持ちにはなったんですが。フリーになるのは勇気がいることなので」と答え、「もしかして狙ってます? その時はぜひ相談してください(笑)」と呼びかけた。「おはリナ!」は月~木を山本アナ、金曜を田中キャスターが担当する。
堀氏は自らの番組の見どころとして「本当のニュース。僕はずっと現場主義でやってきた。今朝もイスラエル・パレスチナの問題をお伝えしたが、外信の映像ではなく、僕が行ったパレスチナの取材の映像などを使いながらニュースを伝えている。なるべくチームの仲間で撮った一次情報をちゃんと伝えたい。今は情報を得ようと思ったらSNSもあるしメディアもいろいろと発達している。取材力みたいなものはコスト削減の中で弱っている。あと、頑張っているのにそんなに見られてないんじゃないか、報われてないんじゃないか、世の中悪くなっているじゃんとか、そういう徒労感は感じていて、報道がだんだん元気がなくなっている。それは世界的に。でも報道のニーズは増えている。だから簡単なニュースコンテンツは増えちゃったんですが、MXの夕方とか夜を見ていただければ“こういうふうになっていたんだ”ということをちゃんと映像で見てもらえるような、そういうニュースにしたい。それは現有戦力だけでは足りないので町中の皆さんと一緒にニュースを伝えていく」と自らが主宰する8bit news同様、市民ジャーナリズムの精神での取材体制に言及。 そして「MXは来年開局30年。開局の時の志が東京のビデオジャーナリストが作るニュース局というコンセプトで立ち上がったと聞いている。当時はうまくいってなかったと聞いたが、今こそ開局の理念がここで花開くぞという思いでやっていきたいと思っている。見るニュースではなく使えるニュース。そういうふうに公共の電波を開放していきたい」などと続けた。