2024年版 欧州の「格安車」 10選 装備や性能は? 新車で買える最新モデル
6. ダチア・スプリング
英国価格:1万4995ポンド(約302万円)~ ダチア・スプリングは電気自動車(EV)でありながら、数多くのガソリン車を下回る価格で販売されている。しかし、手頃さゆえにいくつかの妥協を受け入れなければならない。 エントリーグレードのモーター出力は44psと弱く、0-100km/h加速に19秒かかる。26.8kWhのバッテリーによる航続距離はわずか220kmだ。 しかし、通勤や街中でのちょっとした移動には最適だ。英国では最近、改良新型(写真)が出たばかりで、現在は予約受付中だ。納車は10月から開始予定。
7. ダチア・サンデロ・ステップウェイ
英国価格:1万5295ポンド(約308万円)~ サンデロ・ステップウェイは、2位のサンデロのクロスオーバー仕様だ。サスペンションを高くして車高を上げ、バンパーを大きくし、ルーフレールを追加して、より無骨な外観に仕上げている。欧州でのSUV人気の高さに応えるモデルだ。 標準のサンデロと同様、使い勝手の良さは抜群である。室内のメーターやタッチスクリーンはシンプルで見やすく、エアコンの操作は物理ダイヤルで行う。必要以上にデジタル化されていない。 エントリーグレードにはスマートフォンとのミラーリング昨日がないが、スマートフォンホルダーはある。通常のサンデロと同様に、追加料金なしでLPGのバイフューエル車を選べる。
8. ヒョンデi10
英国価格:1万5420ポンド(約310万円)~ i10は昔ながらの欧州Aセグメント車だ。ランニングコストが安く、街中での取り回しも簡単。さらに良いことに、インテリアはワンクラス上のモデルと同じくらいよくできている。 室内の広さは十分にあり、一番下のグレードでもアップル・カープレイとアンドロイド・オートが装備されている。 ただし、エンジンやトランスミッションなどは兄弟車のキア・ピカントと同じで、特筆すべきところはない。
9. トヨタ・アイゴX
英国価格:1万6130ポンド(約325万円)~ 以前はアイゴという名で販売されていたが、フルモデルチェンジでアイゴXを名乗るようになった。接尾辞の「X」はクロスオーバーの意味を含んでおり、理論上のベビーSUVである。 サイズは欧州向けのトヨタ車としては最小。Bセグメントのヤリスとプラットフォームを共有し、先代よりもやや大型化したが、まだまだAセグメントに収まっている。それでも後部座席には大人がしっかり座れるスペースがあり、トランク容量も231Lと十分な大きさだ。 乗り心地、快適性、静粛性はBセグメント車並みで、高速道路での安定性も高い。室内は明るく開放感がある。 しかし、加速性能はあまりよくない。AUTOCARがストップウォッチで計測した0-100km/h加速タイムは16.7秒だった。最高出力72psの1.0L 3気筒はトルクが著しく不足しており、甘ったるいフィーリングがある。