北条小3年生が館山の“すごい”を発表 調べ学習の成果を身ぶり手ぶりで(千葉県)
館山市の北条小学校で、3年生86人が館山の観光や食、施設、伝統などについて調べ、「館山のすごい人・モノ・コト」として紹介する発表が行われた。一人一人がテーマを決め、市内のさまざまな人たちに取材しながら調べたもので、取材した関係者らを招待して発表。身ぶり手ぶりを加え、工夫した発表を披露した。 子どもたちが主体となって学習する、同校独自の統合学習の一環。7月から調べ学習をスタートさせ、市役所や商店、旅館、祭りの関係者などの元へ直接足を運んで「すごい人・モノ・コト」を調べてきた。 この日は、テーマが似ている子ども同士で組んだ23グループが発表し、招待された商店、市役所職員など16人と保護者らが参観した。▽大人気なお祭りのすごい▽館山の食べ物のおいしさのすごい▽館山城が昔も今もすごい▽市をPRするために頑張る人のすごい――などと題し、一人一人がすごいと思う発見や考えを発表していった。 「中村屋のパンのおいしさとこだわりのすごい」について発表した子どもたちは、種類が豊富であることや具材の量が多いこと、看板商品のクリームパンはシュークリームから着想を得て誕生したことなどを、大きな身ぶり手ぶりとスライドを使って説明。「伝統ある“中パン”はこれからもずっと続いていってほしい」「海外にもお店ができるといいな」と締めくくった。 ウミホタルについて調べた古谷野紗妃さんは「館山に来た人にウミホタルのことを知ってもらうために頑張っている人がいることがわかった。館山の好きなところがたくさん増えた」。杉本瑛斗さんは「最初は『館山ってすごいところがあるのかな』と思ってたけど、房州うちわを調べたり、みんなの調べたことを知ったりして、館山ってすごいんだと思った。聞いている人に話しかけるように発表できて良かった」と、感想を話していた。 (安井咲子)