【旭川女子中学生凍死】"黒塗りのない文書"公表のサイト「削除」 いじめ認定の市教委の要請に運営者は対応も『流出の責任は市にあるはず』と主張 北海道
北海道旭川市で、3年前に凍死した女子中学生が受けていたいじめをめぐる報告書がネット上に流出した疑いがある問題で、6月26日に市教委の要請を受けたサイトの運営者が文書を削除しました。 2021年、旭川市内の中学校に通っていた当時14歳の広瀬爽彩さんが市内の公園で凍死した状態で見つかり、その後、いじめを受けていたと認定されました。
2022年、市教委の第三者委員会は遺族の意向で一部を黒塗りにした報告書を公表。 しかし、2024年6月24日にこの報告書と見られる文書が、黒塗りがない状態でいじめ撲滅を訴える市民団体のサイトで公表されました。
「個人を冒とくし、著しく尊厳を傷つけ、決して許されるべきものではない。厳しく非難する」(今津 寛介 旭川市長 26日の会見より) 旭川市教委は6月26日午後7時ごろ、サイトの運営者にメールと電話で削除を要請し、運営者が応じました。
サイトの運営者は文書を公開した理由を、「一つは、虚偽報道や黒塗りだらけの報告書によって、いわれのない誹謗中傷(いじめ)を受け続けている方々(主に教師たち)の汚名を少しでも晴らすこと。もう一つは、爽彩さんが、何に悲しみ、苦しんでいたのかを、社会に、正しく理解してもらうために、事実を明らかにすること」と自身のサイトで説明していました。 26日夜に文書を削除した理由をUHBの取材に、「(市教委から)今後は遺族だけでなく、関係生徒や当時対応した先生方にも寄り添うと言ってくれたので削除した」とした上で、市の主張には「関係生徒や当時対応した先生方はいわれのない誹謗中傷に苦しんできた。それが無ければ誰かが流出させることも、私が公開する必要もなかった。流出の責任は旭川市であるはず。人のせいにしないで欲しいと強く思う」と答えました。(文書を掲載したサイトを運営 普津沢 峻 代表)
一連の問題について遺族の弁護団は27日、業務を妨害されたとして刑事告訴するよう旭川市教委に申し入れました。市教委は「内容を精査して法的措置に向けた検討をする」としています。
UHB 北海道文化放送
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