インフレ時代に強いのは銀行預金でも不動産でもなく「株式投資」だと言い切れる理由【サラリーマン投資家が解説】
インフレ下では株価が上昇しやすい
これまで多くの国民は「物価(物の値段)は上がらないもの」と考えていました。ところがその考え方がこれからの時代は当てはまりません。物の値段が上がることで、相対的に“お金の価値”が下がっていきます。 これは今まで1000円で買えていた商品が1200円に値上がりすることで、1000円では買えない、つまり“1000円の価値”が“商品の価値”に比べて下がったことからも実感できるでしょう。インフレ時代には知らず知らずのうちにお金がどんどん目減りしていってしまうのです。 IMF(国際通貨基金)は今年2024年の世界経済成長率見通しを引き上げる一方で、インフレ見通しも引き上げ、5.2%から5.8%へと上方修正しました。日本国内での物価上昇を見てもわかるように、数字に多少のブレはあるにせよ、今後しばらくはインフレ時代が続くことが予測されます。 今までのように何もせずにお金を大事に抱えていても、手持ちの現金(預金やタンス預金なども)の実質的な値下がりは防ぐことができません。そんなインフレ時代に強いのが株式投資です。実は、こうしたインフレ時代には株価が上昇しやすいといわれています。 それはなぜか。インフレになり、物価(商品の値段)が上がることで、企業の売上(業績)がアップするため、それに応じて全体的には株価も上昇しやすくなるからです(もちろんすべての企業に当てはまるわけではありません)。 そこに登場したのが“恒久非課税”の新NISAです。株式の利益や配当に一切税金がかからず、かつ旧NISAでは期間制限があった“5年間非課税”(一般NISA)という縛りもなくなり、さらに保有銘柄を売った枠が翌年以降再利用できる。 こんな投資家にとって有利な条件を利用しない手はありません。新NISAはまさにインフレ時代に登場した庶民の強い味方であり、私たちの資産を守る“救世主”といっても過言ではないのです。 インフレ(デフレ)時代と株価の関係性 ・インフレ(物の値段が上がる)➡企業業績(売上)アップ➡業績に連動して株価上昇傾向 ・デフレ(物の値段が下がる)➡企業業績(売上)ダウン➡業績に連動して株価下落傾向 要点:インフレ時代を迎えた現在、株式投資(特に恒久非課税の新NISA)は資産形成(保全)に最適な手段 長田 淳司 サラリーマン投資家 ※本記事は『新NISAはほったらかしが9割』(双葉社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
長田 淳司
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