旧柳沢駅交差点に赤色回転灯設置 六戸町、7人死傷事故受け
9月に六戸町犬落瀬柳沢の町道にある「旧柳沢駅交差点」で7人が死傷した交通事故を受け、町は28日、一時停止の標識に運転手の注意を向けるための赤色回転灯を現場に設置した。町によると、死亡事故後も車同士の事故が発生している。30日には信号機設置を求める要望書を十和田署に提出予定で、佐藤陽大町長は「人命を守るため、署とも連携してこの交差点から事故をなくさなければならない」と強調した。 9月の事故では、乗用車が出合い頭に衝突し、3人が死亡、4人が重軽傷を負った。交差点は以前から事故が多発しており、一時停止標識の見落としも一因と考えられている。 町や警察は死亡事故後、交差点の東西を走る優先道路側にオレンジ色のセンターラインを引き直したほか、北側の県道十和田三沢線にある信号を「視覚制限型」に変更。今回はさらなる対策として、交差点南側にある「止まれ」標識の上にソーラーパネル付き赤色回転灯を取り付け、主に夜間の運転者に注意喚起する。 回転灯の設置位置について自ら指示を出すなど、工事に立ち会った佐藤町長は、対策後も頻発しかねない事故を念頭に「危険な交差点。信号機設置を求めるとともに、町としても対策を続けていく」と述べた。
デーリー東北新聞社