残すは2本塁打&1盗塁…“金字塔”に迫る大谷翔平はMVPを手にできるか 「リンドーアの数字は比較にならない」の声も
いよいよ大記録が目前に迫ってきた。 現地時間9月18日、敵地マイアミで行われたマーリンズ戦に大谷翔平(ドジャース)は「1番・DH」で先発出場。初回の第1打席に左前安打で出塁すると、すかさず二盗を成功。デーブ・ロバーツ監督が現役時代に記録した49盗塁に到達。大台の50盗塁まであと1となった。 【動画】大台50盗塁へリーチ!大谷翔平が49盗塁を達成するシーン 球史の残る“金字塔”が本格的に見えてきた。 ドジャースは残り10試合とわずかだが、大谷も史上初の「シーズン50本塁打・50盗塁」までは、このマーリンズ戦が終わって2本塁打、1盗塁と迫っている。直近7試合で打率.222とやや低調な点は気がかりだが、あくまで「(プレッシャーは)あんまりない。いい打席を1打席でも多く重ねたい」と言う偉才ならば、記録への重圧もはねのけてしまいそうである。 すでに「シーズン48本塁打・49盗塁」という史上初の快挙をやってのけている大谷。それだけに注目を集めるのは、これまた「史上初」であるフルタイムのDHによるMVP受賞だ。 ライバルは少なくない。フランシスコ・リンドーア(メッツ)やマルセル・オズーナ(ブレーブス)など強豪球団で異彩を放つ選手たちも優れたシーズンを送っている。ただ、現時点で大谷が“最有力候補”とする見方は現地でも強まっている。 米野球専門サイト『Fan Sided』のジェイコブ・マウントズ記者は「ありとあらゆる面から、ショウヘイ・オオタニがナショナル・リーグのMVP争いで最有力候補であることは明らかだ」と断言。「リンドーアは今シーズンのオオタニにはない守備で価値を示しているが、それだけでMVPを与えるのは十分とは言い難い」と指摘し、こう続けている。 「総合的に判断して、いまだ大差でオオタニが勝利するレースであることに変わりはない。彼のwRC+(加重得点プラス)値は、パワーとスピードを兼ね備えているおかげで、いまだにリーグトップである。リンドーアの攻撃的な数字は今のところ比較にならない」 果たして、大谷は記録づくめの1年をいかに締めくくるのか。レギュラーシーズンが最終盤を迎える中で、その行方は大きな注目に値する。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]