eスポーツで世界へ 津幡町が中高生対象にクラブ
津幡町は12月、情報通信技術に優れた人材や、コンピューターゲームの腕前を競うeスポーツの選手を発掘、育成するため、中高生を対象に「津幡eスポーツクラブ」を発足させる。来年6月まで一流講師によるオンライン講座を無料で開き、検定合格や国内外の大会出場を目指す。ネット社会に必須の幅広い知識や技術を習得してもらい、世界で活躍する才能を送り出す。 ●一流講師招く 町は今年6月に子どもから高齢者までを対象にした体験会「eスポーツフェスタ」を初開催するなど町内でeスポーツを普及、振興する方針を掲げている。 eスポーツクラブはその一環で、企業版ふるさと納税によるパソコンメーカーからの寄付金を活用する。講座は日曜開催とし、ITスキル学習とeスポーツの指導・練習を合わせた各回1時間半、計23回を予定している。 ITスキル学習は、高卒程度のICTプロフィシエンシー検定(P検)3級の合格を目指す。eスポーツは5人一組となり、2026年アジア競技大会に採用予定のゲーム「リーグ・オブ・レジェンド」の基本操作や戦略を学ぶ。 講座は、自治体と企業の連携を仲介するローカルツー(東京)が代表を務める全国eスポーツクラブ推進コンソーシアムが主催する。12月に同様の取り組みをスタートする福岡県豊前市、徳島県美波町、宮崎県高鍋町の各チームメンバーと一緒にオンライン形式で受講する。 ●メンバー募集 津幡町は18日まで「競技として真摯に取り組む」「学業をおろそかにしない」などの条件で中1~高2のメンバー10人を募り、19日午後1時から活動場所となる町文化会館シグナスで体験会を開く。町の担当者は「ゲーム展開の先を読む力や柔軟な思考、チーム内の協力など教育効果も高いeスポーツを推進していきたい」と話した。