「観客が『えっ』て驚いて、『ワーッ』て声援になって」稀代のファンタジスタ小野伸二が現役時代に「常々考えてやっていた」ことは？
「我を出したい気持ちも、もちろんあったけど...」
元日本代表MFの小野伸二氏が、フジテレビ系列で放送されたサッカー専門番組「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」に出演。横浜F・マリノスの選手たちと語り合った。 【画像】日本代表のサウジアラビア戦出場16選手＆監督の採点・寸評を一挙紹介。２選手に７点の高評価。MOMは攻守に躍動したMF まず井上健太が選手生活を長く続けるための秘訣を質問。44歳まで現役を続けた小野氏は、こう語る。 「求められるものに対して常に100％でやっていた。自分の我を出したい気持ちも、もちろんあったけど、チームには色があって、監督の違いがあって、結局監督が選ぶメンバーだから、その監督に沿ったものを、常にどこのクラブに行っても出そうとしていた」 そして「とにかく怪我をしないこともすごく大事。調子が良い時ほど怪我しやすいので、そういう時ほど自分でケアしてやってほしい」と続けた。 また、喜田拓也にはサッカー人生で一番大切にしていたことを尋ねられると、小野氏はこう述べた。 「上から、スタンドから見た自分たちって簡単だよね、サッカーって。『ここにどうせパスを出すでしょ』って。その通りにしたくなくて。みんなが絶対に思っていないことをやろうと、常に思っていた。そうすると、観客が『えっ』て驚いて、今度は『ワーッ』て声援になって。そうなると、この人を見たい、このチームを見たいってなる、そういうことを常々考えてやっていた」 観る者を楽しませる。稀代のファンタジスタが極意を伝えた。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
