元阪神の浪速・遠山監督が退任へ「日々楽しさを感じた」就任5年で甲子園出場なし、指導者継続に意欲
元阪神、ロッテの浪速(大阪)・遠山昭治監督(57)が今月30日付で退任することが26日、分かった。 19年秋に監督に就任し、01年春以来3度目となる甲子園出場を目指した。今秋の大阪大会で4回戦敗退など、就任5年間で甲子園出場は果たせなかった。 同校での投手コーチを経て監督に就任。周囲の指導者から「なかなか(再建は)難しいと思うよ」と伝えられる厳しい環境の中で指導を開始し、「まずは浪速高校の雰囲気を立て直し、クリーンな環境にしたいと思った」と奔走した。 就任直後には新型コロナ下に見舞われ、「最初の2、3年は、十分な練習ができずに難しさを感じる期間だった」と振り返る。就任4年目の昨春大阪大会で5回戦進出と成果が出始め、「ここ2年間は有力選手が来てくれるようになり、これからというところだった。保護者の方々のご協力もあり、生徒の反応や成長に日々楽しさを感じることができました」と感謝の思いを口にした。 今後については未定で「これからどのような形になるか分からないが、声がかかれば野球に関わりたい」と指導者継続に意欲を示した。 同監督の後任には、同校で教員を務める井上雅文氏の就任が見込まれる。