「誠意を持って答えたふうに」ビートたけしが「テレビ局出禁」宣言した石丸伸二氏にアドバイスのワケ
7月21日に放送された『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)に、東京都知事選で2位になった石丸伸二氏がゲスト出演した。ビートたけしは石丸氏の最近の報道対応について スーツ姿で居酒屋で談笑…「新党結成」の噂が飛び出す石丸伸二氏が下町・月島で会った「業界の大物」 「ちゃんと誠意を持って答えたふうにしないと世の中って動かねぇって感じがある」 とコメントしたことが話題になっている。 石丸氏は都知事選で2位に終わったが、選挙後のインタビューのやりとりや態度が話題になっている。 「16日に自身のYouTubeチャンネルで生配信をした際、日本テレビ、TBS、テレビ朝日に対して二度と取材を受けないと“出禁宣言”を匂わせたんです。敵意があったと感じていたようで挑発的な笑みで“ほら困るでしょ。どうします? そのときの偉い人。スポンサーからも怒られますよ”と話した。 4年後には45歳になる石丸氏は、“大本命じゃないですか。普通に客観的に言って”と話し都知事選を見据えているようです。確かに今回蓮舫氏を抑え、とてつもない人気を誇ったことは間違いないですが、ここまで自信家だったとは……」(スポーツ紙記者) テレビ局の態度に不満をぶちまけた石丸氏。だが、実際にテレビ局の人間はどう感じているのか……。 名指しされたテレビ局の関係者に話を聞くと、 「政治的公平性の観点から本来であれば平等に候補者を紹介しなければなりません。しかし今回の都知事選のように候補者が多すぎると、全員の公約や人となりを紹介することは現実的に不可能。公示日が過ぎたあとの放送では、最後に候補者全員の名前だけは放送していますが、それが限界なんです。 要するに世間の注目が高そうな候補者を選んで放送している。今回ですと、だいたいどの局も小池氏、石丸氏、蓮舫氏、田母神俊雄氏の4人あたりまででしょう」 実際に開票結果を見ると、この4人が4位までに入っていることを指摘。そのうえで、 「何が言いたいかというと、テレビというのは年配者が多数視聴しており、投票に行く人の大部分を占めている。当選する確率が高い人から放送しているのもありますが、放送の露出時間と得票率は確実にリンクしてきます。 石丸さんが3社のキー局の取材を一切受けないのであれば、都知事選だろうが国政だろうが、立候補しても出禁にした局のテレビには、ほとんど映らないでしょう。その逆境でも勝てる自信があるなら、テレビ局と絶縁すればいいのでは」(同・テレビ局関係者) と、テレビ局側も強気だ。 TVタックルでは、たけしが石丸氏のメディア対応について 「そりゃ怒るよな。同じ質問ばっかりでというのがあって」 と理解を示したが、その一方で 「ただ、石丸さんが政治で有権者をまとめていくためには、『なんでそんなこと分からないんだ』ということでも、ちゃんと“誠意を持って答えた”ふうにしないと世の中って動かねぇなって感じあるね」 と石丸の今後にやんわりとアドバイスするようなシーンも見受けられた。たけしは、政治家になるならマスコミを敵対視しても得しないということを理解しているのだろう。 「石丸さんは出禁宣言しても、テレビ朝日の『TVタックル』に出演していますからね。まあ、テレビ局に“くだらないことはするな”と“くぎを刺す”ための宣言じゃないですか」(スポーツ紙記者) ネット人気が高く、若年層から絶大な人気を誇る石丸氏だけに、視聴者の年齢層が高いテレビは無視していい存在だと考えているのかもしれない。だが、自身の政策を一人でも多くの人に広めたいと思うのなら、たけしの言うようにテレビ局にも“誠意をもって答えたふう”にする“大人の対応”も必要なのではないだろうか――。
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