鍋などの具材“値上がり”の見通し ハクサイやタマネギなど 需要期に入るも入荷量少なめ 福井市・中央卸売市場
FBC福井放送
新しい年になっても物価高の状況は改善せず、家計を圧迫しています。中でも、暮らしに欠かせない野菜の高騰が続いていて、鍋やシチューに欠かせないハクサイなどは需要期に入り、入荷量も若干少ないことから値上がりする見通しです。 福井市の中央卸売市場では5日、青果の初競りが行われました。新春恒例の光景ですが、卸売業者が気にしていたのが野菜の価格です。 ■仲卸業者 「初競りは例年よりは少し高めですね。お客さんが離れますね、やっぱり。客離れが多いです。どうしても高値だと消費者が大変だから」 ■仲卸業者 「1割から2割は高い。入荷もかなり少ない」 猛暑による不作の影響で、去年から続いている野菜価格の高騰。気になる年明けからの主要野菜の価格の見通しについて、市場の青果担当に聞きました。 ■福井青果株式会社 挺屋正俊営業統括 「ハクサイ、トマト、タマネギ、ジャガイモがちょっと(値段が)上がるかなと思う。入荷量は若干少なめ。例年よりも1割少なめで、これから需要期にも入るので」 鍋やシチューといったこの時期の料理に欠かせない食材の値上がり。一方、去年から高値が続いている野菜の価格は少し落ち着くとみられます。 ■福井青果株式会社 挺屋正俊営業統括 「今まで高すぎたので、キャベツ、ネギ、レタスあたりは今年は若干(価格を)下げてくる。落ち着いてくる。例えば、キャベツの(1玉)600円~700円。高いというイメージがついて、客が買わない。客が買わないと量販店で売れてこない。高すぎて売れないから、値段を下げて売りましょう(という流れ)」 なお、ダイコンやニンジン、それにナスなどは入荷状況も安定していて、価格は横ばいになる見通しです。