鹿児島県 わきゃが市場「アートと音楽の祭典」 豪快、即興アート制作も 天城町商工会青年部
【徳之島】天城町商工会青年部(徳田太一部長)主催の第2回「わっきゃが市場~アートと音楽の祭典2024~」が2日、同町B&G海洋センター体育館であった。プロのライブペインターを招いたアートパフォーマンスや来場者との即興アートバトル、バンド演奏、フリーマーケットなどブースで楽しませた。同商工会は1日から「平土野アートまち歩き事業」もスタートさせた。 「わっきゃが市場(わたしたちの市場の意)」は、同商工会青年部が同町平土野商店街の活性化を願い年3回程度のペースで自主開催。「アートと音楽の祭典」は、高校美術部員や一般アーティストなどの協力で2017年度から推進する「平土野アートプロジェクト」と連携、昨年から新たにスタートさせた自主イベント。
ライブペインターなどアーティストの招聘(しょうへい)は、昨年2月平土野で壁画制作した「たのち」(田ノ岡高志さん)=神奈川県=が「アートバトルイベント・筆ロック」を主宰している縁もあり実現。第2回のゲストには▽「たのち」さんをはじめ、▽「いけばな作家・久保島一智」▽「muxu(むぅ)」▽「書道アーティスト倭-YAMATO-」▽「おおはましのぶ」さんの5人を招いた。 午後3時の開場と同時に家族連れなどが来場。人物や同島をイメージした抽象画、地場特産品をモチーフにした豪快な即興ペイントや書、流木や植物など島の天然素材を大胆に駆使した華道パフォーマンスなど制作を並行して楽しませた。 これらプロとの「即興アートバトル」には小学生から一般まで4組が飛び入りで参加。即興お題の一つには「あなたの見た森田弘光町長」も登場。焼酎を片手にニコニコ顔の作品にはご本人も複雑な面持ちでえびす顔だった。会場審査の結果、町内の女子中学生「あいちゃん」がプロを退けて決勝進出して優勝、特産品の詰め合わせセットをゲットした。 ステージでは地元バンドや小学生ダンスグループなど4組が出演して楽しませた。会場には飲食や雑貨販売など計14ブースが出店した。午後8時までの約5時間、家族連れや若者ら延べ約500人でにぎわった。 平土野アートまち歩き事業 同町商工会「平土野アートまち歩き事業」の実施期間は1月31日まで。平土野商店街周辺の計26か所の「平土野アート」の5か所以上の壁画の画像や動画を所定の「#(ハッシュタグ)」をつけてSNS(インスタやフェイスブックなど)で投稿すると1000円分のクーポン券(町内使用限定)をプレゼント(先着250人)する。多くの利用を呼び掛けている。