NISAを始めました。今さらですが、上場企業と非上場企業ってどう違うのですか?
NISAなどで、投資に関心を持つ人が増えていると思います。そしてNISAの対象になっているのが上場企業の株式です。では上場企業とは、いったいどんな企業なのでしょうか? 「わが国の事業所・企業の経済活動の状況 ~ 令和3年経済センサス‐活動調査の結果から ~」によると、令和3年6月1日現在の企業等の数は368万企業です。一方で、2024年11月28日現在、東京証券取引所に上場しているいわゆる上場企業の数は3958社です。つまり、日本の企業の中でも、上場企業の数は全体の0.1%ほどしかありません。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
上場企業と非上場企業の違いは?
残りの99.9%が非上場の企業ということになります。では、上場企業と非上場企業とは、何が違うのかというと、株式の売買が「容易に行えるか否か」という点です。 上場企業の場合、証券会社を通して、東京証券取引所で株式の売買を行えます。つまり証券会社に口座があって、取引金額以上の資金があれば、取引時間中なら、誰もが株式の購入を行えるのです。そして安く買って高く売れれば、その差額が利益になります。 また、決算日などに保有していれば、配当金を受け取れる場合もあります。売却した時の利益や、受け取った配当金には20.315%の税金が掛かります。しかし、NISAを利用すればそれらの税金は非課税です。 そして上場企業の場合、なんといっても株価を容易に知れます。インターネット等で検索すれば、東京証券取引所で取引している時間はもちろん、過去にさかのぼって株価を確認できます。
非上場企業の株式は?
一方で、非上場企業の場合、「ほしい株式」があったとしても、証券会社を通じて東京証券取引所で売買を行うことはできません。そもそも非上場企業の株価は、インターネット等で検索しても確認はできません。 ですので、非上場の「ほしい株式」があっても、いくらのお金を用意すれば良いのか、検討すら難しいのです。また非上場の企業の場合、NISAを利用できません。