高安、琴桜を撃破 再出場の9日目から大関を連破 高田川審判部長「キーマンだと思っていた」
◆大相撲 ▽夏場所10日目(21日、東京・両国国技館) 元大関で東前頭3枚目の高安(田子ノ浦)が、再出場からの大関連破をやってのけた。琴桜(佐渡ケ嶽)を上手投げで破り、トップの座から引きずり降ろした。腰を痛めて3日目から途中休場したが、復帰戦となった9日目の大関・豊昇龍(立浪)戦に続く殊勲星を挙げた。 激しい差し手争いの末に右四つで組み止め、左上手もガッチリつかんだ。相手が巻き替えて出てきたところを上手投げ。大関をはわせた。「厳しい相撲で、思い通りにいかなかった」と反省が口をついたが、結びで2日連続勝利。「たくさんのお客さんの前で勝てて、気持ち良かった。やっぱり最高」と喜びをかみしめた。 八角理事長(元横綱・北勝海)は「力が強い。しぶとかった」と評価した。幕内後半戦の高田川審判長(元関脇・安芸乃島)は「びっくり。再出場した時から(優勝争いの)キーマンだと思っていた」と、たたえた。4勝1敗5休で、勝ち越しの可能性は残している。高安は「集中して残り5日間取り組む」と気合を入れ直した。
報知新聞社