日本代表FW小川航基の駄目押し弾にサウジサポーターはたまらず家路へ 「別に帰らせるつもりはなかったんですけどね」
2026年サッカーW杯アジア最終予選C組(10日、サウジアラビア0-2日本、ジッダ)国際サッカー連盟(FIFA)ランキング16位の日本は、同56位のサウジアラビアに勝利して史上初の最終予選開幕からの3連勝で勝ち点9とした。途中出場のFW小川航基(27)=NEC=が後半36分に右CKから2試合連発となる貴重な追加点を決めて勝利に貢献した。 【写真】横浜FC時代の小川航基 サウジアラビアに引導を渡した。1-0の後半36分、右CKをFW小川は頭で合わせてゴール左へ。ほぼフリーで高い打点から強烈なヘッドが決まると、詰めかけた約5万6000人のサウジサポーターはたまらず席を立ち始めた。 「別に帰らせるつもりはなかったんですけどね。黙らせるじゃないけど、アウェーでやれる選手っていうのは数少ないと思うし、良い1点だった」 2戦連発のストライカーは冗談交じりに笑った。後半31分にFW上田と交代でピッチへ。ゴール直前にはペナルティーエリア中央からシュートを放つが相手のブロックに遭う。それでも、それで得たCKをきっちり決めた。「しっかりとあの時間帯で2点目を取れたっていうのはチームとしても非常に大きな点だった」。終盤での駄目押し点が決まると、手拍子や独特のリズムの歌などで後押ししていた相手サポーターは、とぼとぼと家路についた。 過去3戦全敗の敵地サウジ戦での初勝利。日本としては最終予選史上初の開幕からの3連勝で2位以下に勝ち点5差を付けた。「次の試合が本当に大一番になるので、しっかりと準備したいと思います」。この勝利に気を抜くことなく、15日のホーム、オーストラリア戦へ向かう。(山下幸志朗)