“家族でゴルフ!”な人は要チェック! 最近よく聞く「終身会員制度」ってナニ?
千葉夷隅GCはクラブ在籍3年以上で満50歳からOK
比較的割安な名変料で会員権自体は家族や親族に譲り、自らも終身会員となって残ることができる「終身会員制度」。年会費やプレーフィーは、どのようになるのでしょうか? 「例えば『会員権を一親等の息子に譲った』としましょう。息子さんは会員ですから通常通りの年会費を支払い、メンバーフィーでプレーできます。もちろんハンディキャップを取得したり公式競技会にも出られます」
「終身会員になったご本人も大抵の場合、通常の年会費を支払います。基本的には終身会員もメンバーフィーでプレー可能です。ゴルフ場によってはハンディキャップも継続できますし、公式競技会に出られるゴルフ場も一部あるようです」と、前田さん。 単純に考えると、2人分の年会費を支払うことにはなりますが、1つの会員権で2人がメンバーとして在籍できるといったイメージでしょうか。 「そうですね。ゴルフ場によっては、終身会員の方の年会費が割安になる場合もあります。ただ、こういった場合はメンバーフィーでプレーできるけれども、各競技会へのエントリーはNGというところもあるようですね」 「千葉夷隅ゴルフクラブ(千葉県)を例に挙げてみてみましょう。こちらのゴルフ場の『終身会員制度』は、とても利用しやすく人気があります。平成24年8月に親族名義書換料の変更があり、それまで43万2000円(税込み)だった正会員の書換料が2万1600円(税込み)になり、親族名義書換の範囲も従来の『二親等以内』から『三親等以内』ヘと変更になりました」 「『終身会員制度』はさらに令和元年11月に改訂がありまして、クラブ在籍3年以上で満50歳以上の個人正会員、個人平日会員は自身の会員権を三親等以内の親族(※満20歳以上の男女)に譲渡することができ、ご本人も終身会員として残れるといった内容です」 終身会員は、個人正会員、個人平日会員と同様の年会費が必要だそうですが、有する資格もほぼ同じなら、1つの会員権で正会員(または平日会員)と終身会員の2人が所属できる計算になります。これはとてもお得ではないでしょうか。 「ゴルフは生涯スポーツですからね。今まで築いてきたメンバー同士のコミュニティーを失うことなく無理のない形で継続していけることは、お金では買えない価値があると思います。さらにその素晴らしい関係性を息子や娘、孫といった次世代に繋ぐこともできるんです。たまには“家族同士でラウンド”なんていうのもいいかもしれませんね」 会員からの評判もよく、多くのゴルフ場で導入し始めている「終身会員制度」。すでに家族でゴルフを楽しんでいる人、そして、いつかは家族でゴルフを楽しみたいと夢みている人は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
【監修】加賀屋ゴルフ代表 前田信吾さん
ゴルフ会員権取引を行う加賀屋ゴルフ代表取締役。ここ10年は、2日に1回の割合でラウンドを楽しむゴルフの達人(2023年は年間219回!)。独自の視点を生かしたゴルフ場の比較&検討に定評アリ。
月夜野いおり