全日本Jrテニス選手・黄川田莉子さんの両親は元Jリーガー&料理家。テニスをやらせたきっかけはマリア・シャラポア!子どもの興味と特性を見極めて寄り添う黄川田家の子育て法とは?
黄川田(きかわだ)――。この、日本に1000人も居ないと言われる珍しい苗字を共有し、それぞれの分野で“育成”や“子育て”のために活躍している夫婦が居ます。夫の賢司さんは、サッカーのJリーグで活躍した元トップアスリート。現役引退後の現在は、選手や指導者の育成に力を注いでいます。妻のとしえさんは、料理家・フードスタイリストとして、食事や子育て情報を日々発信。そして17歳になる長女の莉子さんは、既にプロの国際大会にも出場するテニスプレーヤーです。 お二人はどのような教育理念のもとに、子どもたちに接してきたのか? その理念を育んだのは、どのようなバックグラウンドなのか? 出会いの日から今に至るまでの年月を、笑みを交わしつつ、編んで頂きました。 【画像4枚】全日本Jrテニス選手の黄川田莉子さんのオフショット!ご夫婦のインタビューカットも ――まずは、お二人の出会いからお伺いして宜しいでしょうか? としえ 彼とは、大学の同級生なんです。学部は違うんですが、共通の友人を通じて知り合って。わたしも含めみんな就職活動をしていた中で、「俺はサッカーでプロになる」と言っていて、面白い人だなって(笑)。 賢司 僕が高校を卒業した93年が、Jリーグ元年なんです。だから、もし高卒でプロになっていたらJリーグ一期生になっていたし、実際に“オリジナル10”と呼ばれているチームの一つから、オファーももらっていたんです。でもその時は自信がなかったので、大学に進学しました。大学2年生の頃からJリーグのクラブに練習に行ったりもしていたので、もう自分の中ではプロになると決めていたんです。 としえ そういう事情は、付き合ってから分かるようにはなりましたが、当時は「サッカーでプロになるって、どういうこと?」という感じで。卒業後、わたしは普通に就職をしたんですが、彼はコンサドーレ札幌への加入が決まったので、結婚して札幌に行こうってなったんです。でも中身は、まだ学生ノリ。実際に札幌に言った後に、プロがどれだけ厳しい世界かというのを目の当たりにして、軽い気持ちで来ちゃったな~って(苦笑)。