石破首相夫人がファーストレディー外交デビューへ 慶大同級生の佳子さん、東南アジア外遊に同行
石破茂首相(67)は9日、政府専用機で東南アジアのマレーシアに向けて羽田空港を出発した。首相は12日までの日程でマレーシア、インドネシアを訪れる予定だが、今回の外遊には首相の佳子夫人(68)も同行しており、現地でファーストレディーとして本格的に外交デビューを果たすことになる。 【写真】石破首相の妻佳子さん 佳子さんは羽田空港で、首相とともに政府専用機のタラップをのぼり、専用機に乗り込む際には、首相の横で見送りに来た関係者らに笑顔で頭を下げた。 佳子さんは、石破首相と慶大時代の同級生。2人はドイツ語のクラスで出会い、マドンナ的存在だった佳子さんに一目ぼれした石破首相が猛アタック。結婚を前提に交際を申し込み、佳子さんは1度は断ったものの、その後首相の父の訃報に佳子さんが弔電を送ったことで再会し、1983年に結婚した。 石破首相は政界きっての愛妻家で知られるが、佳子さんも昨年9月の自民党総裁選で夫が悲願の勝利をした際には、地元の鳥取で支援者らと涙ながらに喜びを分かち合った。 佳子さんは現地で、文化交流などの行事に参加する予定となっている。 石破首相は昨年10月の就任後、南米で行われた国際会議に出席しているが、個別に外国の国を訪れるのは今回が初めて。出発前の取材に「不確実性を増す国際社会の中で、日本に最も近いASEAN(東南アジア諸国連合)との関係を、さらに強化、前進させていきたい」とコメントした。 石破首相は南米での国際会議出席の際、座ったままでの握手や「ぼっちスマホ」など、一国の首脳らしからぬ態度が批判された経緯があり、今回の訪問ではそうした評価を挽回できるかも注目されている。