中核派全学連「初の女性トップ」は上皇陛下の“後輩” 「両親から、大学は卒業して、と言われています」
「今の時代に本気で“革命”と言うことが衝撃だった」
そして4年前、転機が訪れる。音楽の趣味でつながるSNSフォロワーがある集会についてツイート。これに参加するのだが、この集会こそ、最高指導者・清水丈夫議長が半世紀ぶりに公の場に姿を現した“歴史的”なイベントだった。 「私は中核派の歴史を知らなかったので、議長がいきなり出てきてやじられているのをただ眺めていました。普通の社会で、高齢の偉い人がやじられる現場なんかなかなか見ないですよね」 権威主義でない点に加え、 「今の時代に本気で“革命”と言ってる人たちが存在することが結構衝撃でした」 大抵の人が抱くこの衝撃を彼女は前向きに捉え、活動家になると決意。以後、デモにビラまきに勉強会にと、多忙な日々を送っている。
「両親からは反対されている」
過激派の高齢化が進む今日、女性トップの誕生については、若者へのアピールを狙った“ソフト路線”を指摘する声もある。 「まったくそんなことはなく、ハードです。70年安保闘争を超えるような闘いをつくりださないといけないと思っているので。実家には、3年前に『前進』(機関紙)に記事を書いたとき、それを送り付けました。両親からは反対されていますね。暴力はよくない、と。あと、大学はちゃんと卒業してね、と言われています」 来年には復学予定。“革命”とやらは、親を安心させてからでも……。
「週刊新潮」2024年10月10日号 掲載
新潮社