南極へ向け「しらせ」出港 第66次隊に本紙記者が同行
第66次南極観測隊を乗せる砕氷艦「しらせ」の出国行事が20日、神奈川県横須賀市の海上自衛隊横須賀基地で行われ、12月5日にオーストラリアで合流する観測隊員らが見送った。南極の昭和基地沖には来年1月2日に接岸し、4月に帰国予定。第66次隊には日本新聞協会の代表取材で、山形新聞鶴岡支社の近岡国史編集部主任(43)が同行する。 式典には海自の乗員約180人の家族を含め約700人が出席。斎藤聡海上幕僚長が「重要な観測で世界から注目されている。観測隊と一致団結し、任務の完遂を期待する」とあいさつした。斎藤一城艦長が「南極へ向け、出国します」と報告し、しらせに乗り込んだ。岸壁では第66次隊の原田尚美隊長らも手を振り、約2週間後の再会を誓った。 第66次隊は越冬隊31人と夏隊58人に同行者25人を加えた114人(うち先遣隊18人、別動隊9人)で構成。海自の乗員は観測支援などに当たる。本隊はオーストラリアに空路で入り、しらせで昭和基地に向かう。来年2月下旬に隊員を一部入れ替えた後、氷の融解が懸念されるトッテン氷河沖で集中観測し、4月上旬に帰国する。