アニメ『ドラゴンボール』

　やっぱり猫だったカリン様の仕草、かわいすぎます……！ヤジロベー（CV：田中真弓）とカリン様（CV：永井一郎）はケンカするほどなんとやらという仲だが、初めての口喧嘩でヤジロベーが入れたツッコミにカリン様が驚きの、しかし“ごもっとも”なリアクションを見せた場面があった。 【映像】カリン様「…そじゃ」なシーン（8分20秒ごろ～） 　孫悟空（CV：野沢雅子）はピッコロ大魔王との死闘に、ボロボロになりながらも勝利を収めた。傷だらけの悟空がヤジロベーに連れられてカリン塔に登ると、神龍を復活させてもらえる可能性を求めて、カリン塔のさらに上空にある神の宮殿へと一人向かった。 　ヤジロベーは宮殿に行ったきりの悟空を心配してか、上空を眺めていた。そんな様子を見たカリン様が「案外にお前も友だち想いなんじゃのう」とからかうと、ヤジロベーは必死に否定して照れ隠し。しかしそのとき、カリン様はヤジロベーの腹が不自然に膨らんでいることに気づいた。 　「なんか……美味いもんでも隠しておるな？」と怪しんだカリン様は、必死に誤魔化すヤジロベーの腹の膨らみを探る。観念したヤジロベーの腹から出てきたのは、なんと大量の仙豆だった。 　これを見たカリン様が「あんなもん食えるかって言ったな？たしか……」と追及すると、ヤジロベーは「いいじゃねーか！腐るほどあるんだからよ！」と開き直った。ヤジロベーの態度にカリン様も呆れたように「お前は一生筋斗雲には乗れんな……」と返す。痛いところを突かれたヤジロベーは「うっせー！うっせー！生意気言うな！猫のクセによ！」と言っていいのか悪いのかわからない悪態をついた。 　カリン様は「猫とはなんだ！猫とは！」と怒ったように大声を張り上げたが、再度ヤジロベーに「猫だろが！」とツッコミを入れられると、ふと我に返ったように少し間を置き、耳をかき左手をペロペロと舐めながら小さく「……そじゃ」と認めたのだった。 　冷静に考えたら自分が猫であることを思い出したのだろうか。あっさり猫だと認めたカリン様にヤジロベーは何も言い返せなくなり、カリン塔には微妙な空気だけが流れていた。人語を操るため忘れがちだが、毛づくろいを見せるカリン様のかわいらしい仕草に視聴者も“やっぱり猫なんだなぁ……”とほっこりしたワンシーンだった。 　1986年から1989年に放送されたTVアニメ「ドラゴンボール」は、「週刊少年ジャンプ」（集英社）で1984年から1995年まで約11年間連載され、シリーズ累計発行部数が全世界で2億6000万部を超える鳥山明の同名漫画が原作。以降も「Z」「GT」「改」「超」など数々のアニメシリーズが制作され、20作を超える劇場版も公開されたほか、数多くのゲームシリーズにもなっている大ヒット作だ。 　40周年を迎えた2024年、故・鳥山明氏が原作・ストーリー・キャラクターデザインを手掛けた完全新作アニメシリーズ「ドラゴンボールDAIMA」が10月11日より放送中。 （C）バードスタジオ/集英社・東映アニメーション