《ブラジル》日本語新聞の変遷描く動画制作=PUC学生が授業延長プロジェクトで
カトリック大学(PUC)で歴史を専攻する学生が授業延長プロジェクトとして、ブラジル日系社会の日本語新聞の変遷をテーマに動画を撮影したいとの申し出を受け、本紙も取材協力をした。タイトルは『Vozes da Liberdade -A sobrevivência da imprensa Nikkei em tempos de renovação(リベルダーデの声、改革の時における日系メディアの生き残り)』(18分30秒)で、本紙ユーチューブチャンネル(https://youtu.be/E0-7DpeAD18)で視聴できる。 最初に、サンパウロ新聞廃刊を2018年末に世界中のメディアが報道した事実から日系メディアの存在感の大きさを紐解き、大戦中に独裁政権から強制停刊させられ、終戦直後に復刊した歴史が語られる。 その後、ブラジル日報が2022年に創刊した経緯に加え、リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街のバンカの経営者の「ここでは一番売れる新聞は、フォーリャやエスタードではなくブラジル日報。10月末でポルトガル語版が無くなって、多くの読者が嘆いていた」との驚くべき証言が語られる。 ただし、東洋街の日系住民らに日本語新聞に関する声を調査する中で、どうして日本語新聞が読まれなくなり、衰退してきたかが分かる流れになっている。日本語とポルトガル語の記事の特長や違い、逆に日本で育った世代は日本語に強いという現象まで網羅する。 最後は、日本語新聞がどうやったら今後ブラジルで生き残れるのかが、本紙編集長によって語られる。 同動画プロジェクトの参加者はGabriel Miranda、Marco Antonio、Renato Kazama、Thiago Carvalho。