上位フィニッシュの木戸愛もシード圏内に! 現状なら過去最多9人となる「シード復帰組」にはどんなメンバーがいるの?
シード復帰は多いが「初シード」は少ないシーズン
9人の中で最年長、34歳の木戸はあとひと踏ん張りが必要だ。現在のメルセデス・ポイントは428.68。シードボーダーラインである50位のポイントは昨年が446.01で一昨年が458.32だったからシードが決まる4週間後の「大王製紙エリエールレディス」まであと30ポイントは上積みしておきたい。 30ポイントを得るにはどれくらいの成績が必要か。1試合で考えると3日間競技ならば15位、4日間競技ならば20位が30ポイントである。文字にすると簡単そうに感じるかもしれないが、層の厚い女子ツアーでこれだけの順位に入るにはかなりレベルの高いゴルフをしなければならない。残り試合、木戸のプレーに注目だ。
過去最多ペースの復帰組とは対照的に、初シード組は少ない。現在、50位以内に入っているのは鶴岡果恋(31位)、小林夢果(34位)、小林光希(35位)、ウー・チャイェン(46位)の4人だけ。1992年以降で初シードの人数が最も少なかったのが1995年の3人で、今季はこのままいけばそれに次ぐ少なさになる。 若くて強い選手が増えた近年はシードの入れ替わりが激しく、2017年以降は昨年まで6シーズン連続で初シードが10人を超えていた。今季の女子ツアーは復帰組の多さを含めて近年では異例の展開だと言える。 シード確定まであと4試合。まだ何かドラマがあるかもしれない。
宮井善一