衆院東京15区補選 参政党の吉川里奈氏「主婦の一人として子供の未来を守りたい」
衆院東京15区補欠選挙(28日投開票)で参政党が擁立した新人、吉川里奈氏(36)は告示後最初の日曜日の21日、東京メトロ門前仲町駅前で街頭演説した。吉川氏は令和2年4月に結党した同党が衆院選に初めて擁立した候補。「誰かを罵倒したりするようなやり方で政治をとげとげしいものにしたくない。政治は子供たちが歩いていく未来への希望を作るみちしるべだ。国民の手で変えていこう」と国会審議などのあり方を疑問視し、支持を訴えた。 吉川氏は、エネルギー政策を巡り「巨額の税金を投じて再生可能エネルギーを普及させても、世界の気温はほぼ変わらない。自然を切り開き、生態系を壊し、メガソーラー(大規模太陽光発電所)は火事になっている」と述べ、拙速な再エネ普及に警鐘を鳴らした。 吉川氏は昨年6月に施行されたLGBTなど性的少数者への理解増進法について「米国の圧力でできた」と成立過程を疑問視し、「性の多様性を認めることは当たり前だ。日本は宗教差別も人種差別もない。どちらかというと性の多様性についても寛容な国だ」と語った。 吉川氏は「主婦の私が声を挙げて、岸田文雄首相にいいたい。あなたはお母さんから生まれてきたのではないか。全国のお母さんが子供たちの未来が危ういと怒っている」と声を挙げると、聴衆は拍手で応えていた。 衆院東京15区補選は他に、諸派新人の福永活也氏(43)▽無所属新人の乙武洋匡氏(48)=国民民主推薦=▽無所属元職の秋元司氏(52)▽日本維新の会新人の金沢結衣氏(33)=教育推薦=▽諸派新人の根本良輔氏(29)▽立憲民主党新人の酒井菜摘氏 (37)▽諸派新人の飯山陽氏(48)▽無所属新人の須藤元気氏(46)─が出馬している。(奥原慎平)