豪財務相、対中関係で「甘い」考えはない-中国首相の訪問控え発言
(ブルームバーグ): オーストラリアのチャルマーズ財務相は12日、豪政府は中国との外交関係を巡る課題について現実的だと述べた。15日から中国の首相が約7年ぶりに豪州を訪問する。
チャルマーズ財務相はシドニーで開催されたモルガン・スタンレー・オーストラリア・サミットに合わせて行われたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、豪中関係は過去2年間にわたり「より安定した状態」にあったが、豪政府は「複雑な関係というものを管理する難しさについて認識が甘いわけでも非現実的」でもなかったと語った。
チャルマーズ財務相は、「われわれの仕事は関与すること、それを有意義で尊重した方法で行い、必要な場合には国益を主張し擁護することだが、圧倒的にわれわれの国民と経済の利益のためにこの関係を管理することだ」と指摘。「われわれはその点である程度前進したと考えている」と述べた。
中国の李強首相は4日間の日程で豪州を訪問し、アデレードとキャンベラ、パースを訪れる予定。2017年に豪中関係が悪化し始めて以降、中国当局者による豪州訪問で最も注目を集める外交訪問となる。
関連記事
原題:Australia ‘Not Naive’ on China as Li Visit Looms, Chalmers Says(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Haidi Lun, Ben Westcott