「大変だったがそれも青春」コロナ禍でスタートした学校生活…卒業迎えた高校生たちの思い
仙波大和さん: 「文化祭で金賞いただいたのが一番この3年間で嬉しかった。ちゃんとした実習ができなかった時期もあって大変だったと思うがそれも青春かな」 寿司職人の父を見て、料理人を目指したという仙波さん。春からは専門学校に進み、料理の腕を磨きます。 仙波さん: 「料理ってやっぱりいいんだなって思ってます。お客さんに笑ってもらえるのが第一でその中で自分なりに楽しい料理生活というか人生を歩んでいきたい」
医療施設の給食などを手掛ける企業に就職する田中里菜さん。母親への感謝の気持ちを語ってくれました。 田中さん: 「18年間愛情込めて育ててくれた大好きなママなので、病院でももちろんごはん作るが、私もお父さんお母さんに夜ごはんとか朝ごはんとかも作ってあげれたらいいな」 それぞれの思いを胸に。194人の若者は、新たなステージへと旅立ちます。
これから式に臨む卒業生たちの胸元を飾るのは…西予市産のヒノキを「かんな」で削って作った、通称「カンナフラワーコサージュ」です。 2年生女子: 「お世話になった先輩に、素敵なコサージュを贈れたらなと」 かんなの薄削りを競う大会で日本一に輝いたことのある地元の大工、繁木俊忠さん指導のもと、毎年在校生が卒業生へのプレゼントとして手作りしてきました。
今の2年生が三瓶分校の最後の在校生。在校生から卒業生へのこの伝統も今年が最後となります。 2年生男子: 「後輩がないんでどうしようかなという思いではあるんですけど、正直なこと言うと(来年は)付けて卒業は迎えたいです」 母校最後の後輩たちの温かい気持ちと故郷の香りを胸に16人の卒業生が旅立ちます。
卒業生 松山大へ進学: 「今までの伝統とか先輩たちが残してきたものに恥じないような形で卒業できたらと思います」 卒業生 福岡に進学: 「再来年度から自分の母校がなくなるのもさびしいんですけど、最終的にはまた地元に帰って恩返しがしたいなと考えてます」