雪上車で物資運搬、氷が固くなる深夜から朝に やましん南極通信部~第66次観測隊
【昭和基地=鶴岡支社・近岡国史】南極観測船「しらせ」に積み込んだ大量の物資を雪上車で基地に運ぶ氷上輸送が4日夜~7日朝に行われた。気温が氷点下まで下がり、氷が固くなる深夜から朝方に作業した。 しらせの乗員のほか、第66次南極地域観測隊、第65次越冬隊が協力した。しらせは陸地から約120メートル沖に停泊。白夜の太陽に照らされる中、クレーンで新しい宿舎用の建築資材やコンテナを下ろし、そりを取り付けた雪上車で次々と海氷上を運搬。氷の割れ目に注意し、慎重にコンテナヤードまで運んだ。 夏隊員で雪上車を運転する林田悦哉さん(36)=関電工、埼玉県本庄市出身=は「物資が入らないと始まらない建築や観測がある。無事に終えたいという一心だ」と話し、真剣な表情を見せた。