番記者のちょっといい話 楽天・古謝、祖父や親戚に感謝の言葉
(日本生命セ・パ交流戦、中日2-7楽天、2回戦、楽天2勝、8日、バンテリンD)古謝は横浜市出身だが、父の努さんが那覇市出身。少年時代、父の里帰り時に南国で過ごした思い出を振り返り「お父さんと(父方の)おじいちゃんと3人で釣りに行った。そのときにハート形の石を見つけて、おじいちゃんの家に持って帰った」と懐かしんだ。 中学、高校時代は野球に打ち込み、ともに卒業時の節目にしか沖縄を訪れることができなかった。「大学3年時、おじいちゃんが亡くなったときに行くと、その石が玄関前にまだ置いてあった。覚えてくれていたんだなと思った」。プロ初勝利が恩返しとなった。 部活動で体操を行っていた母・恵美子さんは新潟・十日町市出身。「新潟には子供の頃から年末年始などによく行きました。向こうの親戚も神奈川に来てもらっていたので。新潟仕込みの母の手料理は全ておいしいです」と感謝の言葉を並べた。 少年時代は「体が弱くて根性もなく、どこか痛いふりをして練習を休んでいた。野球は好きだけど、練習は嫌いだった」という左腕が、大学4年夏に本格的にプロ入りを目指し、夢をかなえた。(楽天担当・広岡浩二)