日食って裸眼で見ていい?→「太陽グラス」を使おうね
リスクを冒さないで
特に子どもにとってリスクは懸念すべきです。親としては、この珍しい機会を子どもに見せたいと思うのは当然です。ただ、子供たちにしっかり教え、守る必要があります。Benner博士は「私が怖いと思うのは、親が子どもを連れ出すときです。3、4、5人の子どもを同時に見守り、全員をしっかり見ておくことは簡単なことではありません。子どもは結果を気にして行動しないから余計にです」と話します。 確かに、日食を見るためのガイドラインは大人にとっても複雑です。子どもにとってはなおさらです。日食の経路の外にいる人たちが、大丈夫だろうと日食用のメガネを使わず太陽を見るという懸念もあります。Benner博士は「太陽光が害を及ぼし始める時点を判断するのはむずかしいです。したがって、リスクを冒すことは避けてください。もし日食を間近で観察したいのであれば、テレビやオンラインで観察する方が安全です」とアドバイスしています。 ちなみにですが、アメリカ眼科学会はBenner博士とは少し異なるアドバイスをしています。太陽が完全に日食状態になったときのみ、日食メガネなしで安全に太陽を見ることができるとしています。太陽が影から出始めたら、メガネを再び着用して、残りの日食を見てくださいとのことです。 Benner博士は、「たった一度の日食が一生を台無しにするような経験にならないように注意してください」とコメントしています。日食は異次元で楽しいものですが、視力に危険があることを必ず覚えておいてくださいね。
岩田リョウコ