「ジミー チュウ」デザイナーのサンドラ・チョイが銀座の新店で語る「輝きこそがブランドらしさ」
「ジミー チュウ」らしさとは、「輝く宝石」
WWD:さまざまな商品カテゴリーに共通するブランドアイデンティティーとは?
チョイ:私が「ジミー チュウ」を説明する時に、いつも思い浮かべるのは宝石。多面体の構造が光を反射し、どれも輝いていて、特別な気分にさせてくれるもの。みんな輝くものを身に付けると気分が上がるでしょ。スニーカーやバッグなどの“ダイヤモンド”シリーズは、多面的な輝きをさまざまな商品で表現していて、ブランドの大事にしているものがよくわかると思う。
WWD:「ディオール(DIOR)」や「ロエベ(LOEWE)」など、ラグジュアリーブランドのバッグ&シューズが勢いを増すなかで、「ジミー チュウ」の強みは?
チョイ:私たちがシューズやハンドバッグのスペシャリストであるのに対し、彼らはブランドとしての信頼感のなかでクリエイティビティーを発揮しているのだと思う。私たちの根底にあるグラマラスな輝きは、大きな差別化のポイントになっている。私たちの商品は、たとえブランドロゴを取っても「ジミー チュウ」とわかるはずよ。
WWD:「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」からセーラームーンまで、さまざまなコラボ施策を手掛けているが、大事にしていることは?
チョイ:最も大事なのはシナジーね。共通のマインドセットを持っている相手でなければ、プロジェクトを成功することはとっても難しい。まずそのクリエイターやチームに直接会って、「ジミー チュウ」と交わる何かがあるかを見極める。最初は上手くいく保証はもちろんないけれど、必ず何か新しいことを発見できる。このチャレンジ精神はこの先もずっと持ち続けていたいと思う。アイデアはたくさんあるの。
WWD:アクセサリーブランドとして、今後オケージョンそのものをプロデュースしていく意向はある?
チョイ:もうすでにいろいろ挑戦してきたと思う。「ジミー チュウ」はパーティが大好きだから。加えて、ブライダルコレクションや新年を祝うカプセルコレクションといった、特定のイベントに向けた商品も出している。日本の七五三コレクションなんかがあっても面白いかもしれないね(笑)。