”スピーダーNX バイオレット40グラム台”に合うゴルファーとフェアウェイウッドとのマッチングをクラブナビゲーターが解説【『スピーダーNXバイオレット』を検証・後編】
初代スピーダーNX ブルーと比較
初代「NX ブルー」と後継モデルに当たる「NX バイオレット」の違いを一言で表すと「鋭さが増している」という印象です。 初代NX ブルーはタイミングの取りやすい中調子の振りやすさを重視したシャフトながら、VTC(VARIABLE TORQUE CORE)テクノロジー(部分トルク制御)を3次元シミュレーション設計で、手元と先端のトルクを引き締めてあるため、しっかりとボールをとらえながら打ち出し角度もキープするシャフトに仕上がっていました。 最新作「NX バイオレット」はVTCもさらにブラッシュアップさせています。よってNX ブルーよりもシャフトに張り感があり、スウィング中のシャフト挙動に一体感があります。DHXテクノロジーがシャフトの無駄な変形を抑えているのもあり、とにかく鋭さが増している印象です。
実際にNX ブルーと比較して打ってみると、NX バイオレットはNX ブルーに比べてシャフト全体の各部分がしっかりして張りがあり、潰れない印象です。切り返し時に「ゆとり」を感じるNXブルーに比べて遊びが少なく、ロートルクでシャフトにスピード感が増していると感じました。 スウィング軌道に対してフェースが開いて当たりにくいのはほぼ一緒ですが、ボールのつかまりはブルーよりもやや抑えられていて、弾道の高さはブルーよりもやや抑えれています。また、バイオレットのほうがバックスピン量は少なく、ボールが前に行く直進性能が増しているイメージです。 個別のスウィングに対しての振りやすさは人それぞれで変わりますが、飛距離性能だけにフォーカスするとNX ブルーよりもNX バイオレットが上回るでしょう。
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