コロナ5類後初のGW、国際線50万人超え ハワイ・東アジア好調
全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC、9204)など航空11社は5月7日、ゴールデンウイークの利用実績を発表した。対象期間は4月27日から5月6日までの10日間。新型コロナの5類移行後、初のゴールデンウイークとなったことで堅調に推移し、国際線は旅客数・提供座席数ともにFSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)で増加した。特にANAとJALの大手2社は、年末年始に続きハワイと東アジア方面が好調だった 11社の発表値を合計すると、旅客数は国際線が前年同期比22.7%増の52万8283人、国内線は0.1%増の300万4162人。提供座席数は国際線が18.1%増の67万6573席で、国内線は0.8%増の405万838席となった。11社平均のロードファクター(座席利用率、L/F)は国際線が3.0ポイント上昇し78.1%、国内線は0.5ポイント低下し74.2%だった。 ◆ANA ANAの旅客数は、国際線が前年同期比15.2%増の20万9308人で、国内線が5.9%増の118万9285人。提供座席数は国際線が15.6%増の27万4331席で、国内線は1.7%増の170万923席となった。L/Fは国際線が0.2ポイント低下し76.3%、国内線は2.8ポイント上昇し69.9%だった。 国際線の方面別では、ハワイ線の旅客数が前年同期比51.7%増の1万6469人で、過去最多を記録。このほか欧州やソウル(金浦)、シドニー方面が好調だった。 ◆JAL JALグループの旅客数は、国際線が前年同期比9.8%増の18万4854人で、国内線は7.1%減の94万8254人。提供座席数は、国際線が5.2%増の24万4452席、国内線は0.4%減の131万4473席となった。L/Fは国際線が3.1ポイント上昇し75.6%、国内線は5.3ポイント低下の72.1%だった。 新型コロナの5類移行後初のゴールデンウイークとなったことから、国際線の旅客数は前年同期を10%近く上回った。方面別では、前年は入国規制が続いていた東アジア方面が37.1%増の5万6043人で好調だった。また、ハワイ・グアムのリゾート路線も21.5%増の1万6480人で、堅調に推移した。 ◆スカイマーク スカイマークの旅客数は、国内線が前年同期比3.4%増の23万4510人、提供座席数は3.2%増の28万1430席。L/Fは0.2ポイント上昇し83.3%だった。国際線は運休が続いている。 ◆ピーチ・アビエーション ピーチ・アビエーション(APJ/MM)の旅客数は、国際線が前年同期比75.6%増の7万371人、国内線が7.2%減の20万432人、提供座席数は国際線が62.8%増の7万9920席、国内線が6.7%減の22万4256席。L/Fは国際線が6.4ポイント上昇し88.1%、国内線が0.4ポイント低下し89.4%だった。 ◆ジェットスター・ジャパン ジェットスター・ジャパン(JJP/GK)の旅客数は、国際線が前年同期比45.8%増の1万2655人、国内線が11.4%増の16万7794人、提供座席数は国際線が41.7%増の1万5300席、国内線が10.6%増の19万350席。L/Fは国際線が2.4ポイント上昇し82.7%、国内線が0.6ポイント上昇し88.2%だった。 ◆スプリング・ジャパン スプリング・ジャパン(旧春秋航空日本、SJO/IJ)の旅客数は、国際線が前年同期比6.77倍の1万3146人、国内線が21.0%増の2万3023人。提供座席数は、国際線が4.83倍の1万5010席、国内線が14.8%増の2万6460席となった。L/Fは、国際線が25.1ポイント上昇し87.6%、国内線が4.5ポイント上昇し87.0%だった。 ◆ZIPAIR ZIPAIR(ジップエア、TZP/ZG)の国際線旅客数は前年同期比27.6%増の3万7949人、提供座席数は18.0%増の4万7560席となった。L/Fは6.0ポイント上昇し79.8%だった。
Yusuke KOHASE