なぜ呼ばれない? 日本代表に招集したかった選手(6)欧州で衝撃の活躍! ノリに乗る遅咲きのFW
FIFAワールドカップ26・アジア最終予選に臨む日本代表メンバーが先月発表された。久保建英、三笘薫らが順当に名を連ねた一方で、クラブで活躍しながらも呼ばれなかった選手もいる。今回は、確かな実力を持ちながらも日本代表に呼ばれなかった選手を紹介する。※成績は8日時点の『transfermarkt』を参照。
FW:大橋祐紀(おおはし・ゆうき) 生年月日:1996年7月27日 所属クラブ:ブラックバーン(イングランド) 24/25リーグ戦成績:4試合2得点0アシスト FW陣の戦力をより充実させるという意味で、大橋祐紀を招集する選択肢があってもよかったのではないだろうか。 今年7月にサンフレッチェ広島からブラックバーンへ完全移籍した大橋は、加入早々センセーショナルな活躍を披露している。リーグ開幕節・ダービー戦で移籍後初得点を奪取すると、続くカラバオカップ1回戦・ストックポート戦、リーグ第2節・ノリッジ戦でもゴールネットを揺らし、クラブ史上72年ぶりとなるデビューから3試合連続ゴールを記録した。8月のクラブ月間MVPに選出された28歳のアタッカーは、今最もノリに乗っている選手の1人だ。 現在の日本代表では、上田綺世が1トップのレギュラーとして固定されており、次点で小川航基が続いている。セルティックの絶対的エースとして活躍している古橋亨梧ですらなかなか招集の機会が訪れないなか、招集歴のない大橋が日本代表メンバーに食い込むのは決して簡単なことではない。 今月10日にワールドカップ・アジア最終予選第2戦で対戦するバーレーン代表は、ドラガン・タライッチ監督の下でより攻撃性を強めている。オーストラリア代表を1-0で破った初戦では、コンパクトな陣形を保ちながらプレッシャーをかけ、ボールを奪ったら素早いカウンターを繰り出していた。大橋は優れた得点の嗅覚を持っているだけでなく、前線から献身的に守備をすることも厭わないタイプ。今回のアジア最終予選に招集していれば、バーレーン代表戦でカウンターを早い段階で潰す役割を担わせることも可能だっただろう。 また、大橋は181cmと大柄ながら、最終ラインの背後を突く動きの敏捷性が高い。攻撃により重きを置く姿勢を見せているバーレーン代表との試合では、ラインブレイカーとしての能力が存分に発揮できたかもしれない。
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