【陸上】中京大中京高前顧問の北村肇氏が日本福祉大の指導者に「東海学生の競技レベルを引き上げたい」
3月まで中京大中京高(愛知)陸上競技部の顧問を務めていた北村肇氏が、4月10日付で日本福祉大学(本部・愛知県美浜町)陸上競技部の指導者として総合コーチに就任した。 日本福祉大のコーチ陣を発表するチームのSNS 北村氏は愛知県出身の65歳。中京高(現・中京大中京高)3年時の1976年インターハイ400mハードルで4位の実績を持つ。早大卒業後の83年に母校の教員として着任すると、陸上部で指導者としてのキャリアをスタートさせた。当初は投てき担当だったが、91年秋頃から短距離も指導。今年春に同校を定年退職するまで全国トップクラスのアスリートを次々と育てた。 近年では男子400mハードルの高橋遼将(現・法大)や、女子短距離の藏重みう(現・甲南大)、女子100mハードルと七種競技の林美希(現・早大)といったインターハイチャンピオンがいる。また、リレーでは男女それぞれの4×100mと4×400mで計6回インターハイVを遂げた。 日本福祉大は1953年に中部社会事業短大として開学。57年には4年生大学として改組し、現在の名前となった。陸上部も活動していたが、2017年にスポーツ科学部が創設されると、部員も増加。キャンパスに隣接した美浜町運動公園に全天候の陸上競技場が新設され、6月の正式オープンを前に、先行して利用している。高校陸上界で豊富な指導実績を持つ北村氏を指導者として招聘し、トラック&フィールドに加え、女子駅伝の強化にも力を入れているという。 北村氏は「大学に合わせて陸上部も発展させたい。競技場が隣接しているので環境面は十分。競技の発展に貢献して、東海地区の学生レベルを引き上げたい」と話している。
月陸編集部