【Ｃ大阪】田中駿汰「感謝の気持ちを表現したい」退団する小菊監督へ誓う７連勝フィニッシュ
セレッソ大阪の元日本代表MF田中駿汰（27）が、今季限りで退団が決まった小菊昭雄監督（49）へ感謝の思いを述べた。 北海道コンサドーレ札幌から今季、C大阪へ完全移籍したプロ5年目。札幌以外のクラブに在籍するのは今回が初めてで、昨年末の移籍交渉の際、オンラインで小菊監督からラブコールを受けたという。 「C大阪に来たのも熱心に誘ってくれたから。（今回の退団は）選手の責任。申し訳ないと思う。やっているのは自分たちだし、監督はこういうサッカーをやろうと（具体的に）提示してくれていた。自分たちが力不足だった」 現在は7位にいるが、4連敗を含む8戦未勝利が続いた7月以降、一時は12位まで後退。目標としたリーグ初優勝の可能性は、前節で完全消滅した。 「どんな状況になっても、ミスをした選手を責めることはない。ポジティブな声かけで、常に選手のことを考えてくれた。すごく信頼し、リスペクトしてくれていた。選手も小菊さんをリスペクトしていた。小菊さんの人柄がそうさせていたと思う」 札幌時代はDFに固定されていたが、C大阪ではMF希望を全面的に受け入れてくれた。「自分のよさが出るところを考え、使ってくれていた。ありがたかった」。現在は3バックの中央も兼務するが、起用されるポジションへの不満など一切ない。 「あと5試合で小菊さんとは終わりになるが、自分たちが感謝の気持ちをピッチで表現したい。全部勝っていい終わり方をしたい。全部勝つのが、自分としては小菊さんへの気持ちの表し方になる」 チームは現在2連勝＆今季初の3試合連続無失点中で調子は上向き。183センチの田中が、堅守で大きく貢献している。その実力に、指揮官への感謝の思いが加われば、田中のいう7連勝フィニッシュは夢ではない。
