午後3時のドルは一時161.74円、38年ぶり高値を更新
Shinji Kitamura [東京 2日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の161円半ばで取引されている。円が安値圏で弱含む地合いは変わらず、ドルは一時161.74円まで上昇し、38年ぶり高値を更新した。 ドル/円はこの日も歴史的な高値圏で底堅い動きが続いた。鈴木俊一財務相が午前の閣議後会見で、円安について「政府の為替に対する考え方は変わらない」などと述べたことが伝わると、円が小幅に買い戻される場面もあったが、午後には高値圏へ切り返した。 市場では米連邦最高裁が1日、トランプ前大統領が在職中の公的な行為について「免責特権」を認める判断を下したことに関心を寄せる声が聞かれた。 「11月の投票前に公判が開かれないことがほぼ確実になり、トランプ氏が勝利する確率が高まった」(外銀アナリスト)との見方で、ドルや株の買い手掛かりとして材料視されたという。 東京株式市場では、日経平均が約3カ月ぶりに4万円台を回復した。 クロス円も歴史的な高値圏で底堅い動きとなった。高値更新には至らなかったものの、ユーロは173円半ば、スイスフランは178円後半と史上最高値圏を推移した。 ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円 午後3時現在 161.69/161.72 1.0730/1.0734 173.54/173.55 午前9時現在 161.50/161.53 1.0736/1.0737 173.39/173.43 NY午後5時 161.45/161.48 1.0738/1.0742 173.39/173.43